会報59号
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Vol.14の内容は中小企業の力量アップは「守・破・離の原則」の手順を踏んで!③です。

中小企業の力量アップは
「守・破・離の原則」の手順を踏んで!③
㈲アスカ創造経営研究所 三宮晃
歴史に学ぶビジネスに役立つ智恵
歴史的推移や先賢の足跡からは学ぶべきことが多く、ビジネスに役立つ智恵やヒントを得ることができます。歴史の変遷を辿ると、その変動には、超長期・長期・中期・短期といった一定の周期的波動があります。そういった環境変化の波をうまく捉え、乗り越える適切な対応をすることで、経営危機を予防したり、早めに回避したり、飛躍のチャンスとすることが可能となり、存続・成長・発展が期待できます。
歴史のうねりには、成長・上昇期、成熟・成長鈍化期、頂上を過ぎた下降・衰退期、混乱・混迷の雌伏(しふく)期があり、この時流の波の流れに逆らっては、企業も含め万物は生き難く、強気と慎重になるべき時といったアクセントをつけたビジネス展開が重要で、常に環境変化に適応するための新陳代謝や進化の努力は忘れてはならないということを物語っています。20年ごとの伊勢神宮の遷宮行事もこの点をわきまえての英知といえます。

わが国は創業以来100年以上という歴史の古い企業が世界で最も多い国であるが、そういった事業は、ただ古い伝統を守り存在しているだけでは、やがて老舗が「死に店」となって没落・消滅してしまうことは過去の事例が証明しています。そこで、老舗の健全発展長寿の秘訣をあげてみますと
①伝統の良さを引き継ぎ生かす一方で、常に新感覚や技術の注入をしていること
②但し本体の幹に合わない接木での多角化経営やリフレッシュではなく、幹にあった枝葉という関連事業の接木でのリフレッシュであること
③三代ごとに一度の中興人材の育成で、マンネリ化の防止
④低価格競争でなく高品質・高付加価値での勝利
⑤外観の大きさより事業内容でのトップを重視していることなど
であります。
これらのことを参考にして自分の成長、自社の発展のために活かしてみてはいかがでしょうか。
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※PDFにはVol.12、Vol.13の内容も含まれています。
PDFファイル:「守・破・離の原則」の手順を踏んで!