会報63号
【和会報63号Vol.12】わたしのお薦めです:「サピエンス全史」
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Vol.12の内容は「わたしのお薦めです」です。
わたしのお薦めです
関口 博文
サピエンス全史
ユヴァル・ノア・ハラリ 著
河出書房新社 より
話題になった本ですが、ユヴァル・ノア・ハラリさんの「サピエンス全史」を紹介させていただきます。
特に衝撃的だったのは第1部。紀元前7万年前後で人類が知性を獲得するあたりの話でした。
(火や道具、ちょっとした合図等を使う生物から、言葉を用いて気持ちや意思の伝達のできる人間に突然変異をしたタイミング。それが紀元前7万年前後だと説明されています)
この知性の獲得をもって、何がおきたのか。
それまで数十万年、火や道具を使えても食物連鎖の中位あたりで細々生きていた人間が、食物連鎖のトップに君臨することになります。(サピエンスという種類の人間)
アフリカで生まれたサピエンスは大繁殖・大移動をし、その生存領域を拡大していきます。発生から、アメリカ大陸や太平洋の離島まで、地球全土を埋め尽くすのにわずか5万年足らず。この進出にあわせて、地球上に多くいた、マンモスや大ナマケモノなどの大型哺乳類。知性を獲得していないサピエンス以外の人類。こういったものが食料として、又はサピエンスへの脅威として、地球上から一斉に姿を消します。(新生代の大量絶滅。地球上の生物種の50%以上がこのタイミングで絶滅したとされています。)
種族としての人間のおそろしさをみせられた気分でした。
おもしろい本なので、ご縁があったら是非。
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